警察に通報とか色々言ってましたが、東京の方ですか?

タイトルに深い意味はありません、コロコロ変わるはずでしたが、もはやずっとこのまんまかも。

画伯のクラファンが悉くサクセスするのは、それがアートだから

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 このところすっかりブロガー気取りの大塚です。さて、賛否両論だったミヤハヤ画伯のクラファンが無事にサクセスしましたね。アーティストとしての姿勢はさておき、あの集金力は流石だなと、素直にそう感服いたします。

 しかし、どうしてミヤハヤ画伯のクラファンは毎回成功するのでしょうか? 他の志あるプロジェクトとは大きく異なり、欲望丸出しの単なる生活費集めをどうして多くの人が、しかも複数回にわたり支援するのか、凡人の私にはさっぱり理解できません。

 ただ、欲望丸出しの金集めとは言いましたが、一向にフォトブックを作る気配のないプロ無職のそれよりは好感は持てます。まずは己の欲望に正直である(お金が欲しいから頂戴!)、これがミヤハヤ画伯のクラファンの魅力の一つだと考えます。

 そして、ここが一番のポイントだと思うのですが、ミヤハヤ画伯のクラファンは今や「あの界隈の試金石」という位置づけとなっている。私にはそんな気がするのです。要するに、界隈にはまだ、ミヤハヤ画伯一人ぐらいは余裕で支えるだけの経済的基盤があるんだよ、という証明の場とでも言いましょうか。平たくいえば、界隈の金持ってるアピールですね。

 仮にミヤハヤ画伯のクラファンが失敗すると、アンチの大半はそれみたことかと大騒ぎするのは必定。逆にミヤハヤ画伯のクラファンが成功すると、界隈のほうがザマーミロ! アンチを嘲笑する権利を得るわけです。その権利が千円ぐらいで買えるなら、出してもいいよと思うような界隈ピーポーは、我々アンチが思っている以上に多いのだと感じます。

 また、あちらの界隈は独自の閉鎖した経済圏を持っているので、ミヤハヤ画伯に流れた資金も、巡り巡って自分の元に還流してくることも珍しくはありません。極論すれば「後で返すから」という約束の元、表面上の支援だけという人もいるのかも知れません(あくまで理論上そういう人もあり得るという話です)。

 今回、ミヤハヤ画伯は期間5日で60万円のAll or Nothing形式という、割に極端な設定をしてきました。まあ、どうせなら早く金を手にしたいという気持ちが大半かとは想像しますが、毎回同じようなクラファンを繰り返すのでは、エンタメとしては芸がありませんよね? つまり、今回のこの設定は「さすがに今回は失敗するかも知れない!」とアンチにも界隈の仲間にも思わせることで、より注目度参加意識を掻き立てるという高度な煽りテクだったのです。

 クラファン失敗への期待感を持ったアンチは、相変わらずの拡散活動に精を出してくれるでしょうし、失敗への危機感を持った界隈ピーポーは、変わらずの支援を約束してくれるという仕組みなのです(ただ、クラウドファンディングAll or Nothing形式の本質っていうのは、こうした背水の陣をアピールするためのものではないんですけどね……)。

 肝心の絵の方では多くの人の心を動かすことは達成できていないミヤハヤ画伯ですが、多くの人の感情を手玉に取るという豪腕を今回のクラファンでは嫌というほど見せつけてくれました。ミヤハヤ氏のアートは作品ではなく、クラファンのほうなのかも知れません。来年に予定されるニューヨーク個展の前には、一世一代のクラウドファンディングを仕掛けてくるのは間違いないでしょう。クラファン・アーティストたるミヤハヤ氏の集大成に期待しようではありませんか。それが彼のアーティストとしてのラストダンスになることを祈ってーー