ご存じ、三ツ星グランシェフの大塚です。ここだけの話なんですけど私、コロナ禍の前に葉山の鉄鍋伝道師・山口さん経営のCOOK & DINE HAYAMAなるお店で、南部鉄器のオーブングリルパンを購入してたんです。
で、この在宅ブームに乗じて、いろいろな肉(主に鶏や豚)や野菜を焼く日々だったわけですが、これが想像以上にイーッ!
▲写真はイメージです
というわけで、今夜はカラーひよこ(@colorhiyokoma)さんのブログ記事企画に参加するため、少しだけ贅沢してラムチョップなんぞを焼いてみようと思うのでありマス。近所にあるおしゃれスーパーは、ラムチョップなんてレア肉も常備してくれているので、こういうときに有り難いですね。これが高知の山奥だと自分で狩るしかないですからね…(嘘)。
では早速、このラムチョップに塩コショウを振ってまいりましょう。味付けはこれだけなので、少しぐらいオーバーめで、親の仇ぐらいに振っていいかも知れません。あ、お肉は焼く前に冷蔵庫から出して、常温に戻しておくのは常識ですよ!
では、購入した南部鉄器のグリルパンをコンロの火にかけて、ほどよく温まったらオリーブオイルを垂らしていきましょう。ここで注意したいのは、オリーブオイルは速水もこみちばりにダラダラと垂らしてはいけません。せいぜいグリルパンの表面にうっすらとオイルがコーティングされるぐらいの感覚で大丈夫。
オイルを敷いたグリルパンから、煙が上がってきたら輪切りにした玉葱を下に置き、その上にラムチョップを載せ、隙間は同じく輪切りにしたズッキーニで埋めていきます。さらにその上から追い塩コショウをし、野菜にオリーブオイルを垂らしたら蓋をして、グリルパンごと魚焼きグリルに入れてしまいます。
この時、古い型の魚焼きグリルだと、サイズ的に肝心のグリルパンが入らない恐れがあるので、グリルパンを購入する際には十分にご注意ください(税込み9,483円と案外と高価なのです)。あと、グリルは下からだけでなく、上からも火が出るタイプが好ましいことは言うまでもありません(でも、ガスコンロで下から加熱するだけでも調理自体はできるし、IHにも対応してるんですけどね)。
おっと、話が脱線してしまいましたね。肝心のお肉のほうに戻りましょう。さて、クセの強いラム肉を美味しく焼き上げるには、香り付けとしてローズマリーを入れておくことは鉄則と言えます。これを入れるか入れないかで、出来上がりのそれっぽさが段違いですから。
で、また話は脱線するんですけど、ローズマリーって聞いてまず最初に連想するのは、やっぱりローズ・マリー・バトラーで、ローズ・マリー・バトラーと聞けば彼女が主題歌を歌った角川映画の「汚れた英雄」を思い出しますよね。
この頃までは、あの草刈正雄さんも二枚目キャラ一辺倒だったそうで(あー、でも「プロハンター」のトロントは三の要素も多分にあったかも…)。ちなみに、この映画のバイクシーンは、あのイケメンライダーの平忠彦がマシンに跨っていたそうです。ちなみに私は大藪春彦の原作を小学校5年生の頃に読んだマセガキです。
再び話をお肉のほうに戻しますと、無駄口を叩いている間にいい感じに仕上がった模様です。この間、所要時間は約15分程度。無駄口を叩かなければ、肉を焼いてる間にもう1品作れましたね…。
ほら、見てください! この油が弾ける音が聞こえますか? ラム"チョップ"のクセして「キック! キック!」って言うておりますよ(嘘)。食べてみたら、当然の如く美味なわけですが、肉はもちろんのこと野菜の美味さが半端ないことに気づくのです。旨味を一切逃してない凝縮感って言えばおかわりでしょうか? 今度はそら豆を房ごと放り込んで、焼きそら豆を楽しんでみたい。
気がつくとものの10分で完食したのですけど、ちなみにこのグリルパンは食後の後片付けも簡単で、お湯を流して亀の甲束子でゴシゴシ擦るだけなんですわ。つーか、鉄鍋なので洗剤で洗うのは厳禁なのですよね。使っていくうちに鉄に少しずつ油が馴染んで、いい感じで育っていくわけですよ。
ということで、いかがでしたでしょうか? 自宅でも簡単に一流レストランの味が楽しめるこのグリルパン、みなさんもぜひこの便利さを味わってみてくださいね…って、なんだよこのクソアフィ記事っぽさは!!!