警察に通報とか色々言ってましたが、東京の方ですか?

タイトルに深い意味はありません、コロコロ変わるはずでしたが、もはやずっとこのまんまかも。

アイマイミー、ユーユアユー、ヒーヒズヒム、シーハッハー♬

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 どうも、twitter内の口うるさい姑こと、大塚でございます。本日も良いネタが入ったんで、はま寿司コラさん(@nazoaka_com)に内緒で握ってみたいと思います。

 ネタの産地は、ご覧の通りカナダ。いや、日本のカナダこと香川県(嘘)でした。まあ、つまりはヨスさんネタってことですよ、ハイ。

 ヨスさんは「日本とタバコと居酒屋が大嫌いなフェミニストというのが私の認識なのですが(加えるならオッサン嫌いという大ブーメランも?)、今回は日本disの延長として日本語に難癖をつけようとしてらっしゃるのでしょうか?

 元ツイで言いたいことは、「自分のことを指す言葉は『わたし』しか使いません。『僕』や『オレ』だと、使うだけで自分の印象がある程度決まってしまうからです」ということなのでしょう。まあ、言いたいことは分かりますし、特に異論もございません。

 ツイート全般を眺めると、とある点で違和感を覚えますが、そこは軽くスルーして次のツイートを読んでみます。

 日本語は一人称代名詞の種類が豊富だけれども、それぞれに決まったイメージがあるのが気に入らないという趣旨の発言でしょうか。

 ヨスさんの言ってることが、よくわからないという人は、私が考えた次の「一人称代名詞とそのイメージ一覧」をご参照ください。

  • オレ  … やんちゃな人、粗暴な人
  • 僕   … 少年、子供っぽい大人
  • わし  … 田舎の人、老人
  • 自分  … 堅苦しい人、軍人
  • オイラ … お調子もの、愉快な人
  • 某   … 時代劇マニア、変わり者

 なんとなくおわかりいただけたのでは? ちなみに私は、一人称代名詞はTPOに合わせて「私」「僕」「オレ」を使い分ける派です。

 もちろん、ヨスさんのように「私」しか使わないという人がいてもいいし、私のようにいろんな一人称代名詞を使い分ける人がいても構わないでしょう。ただ、「種類が多いけど、それぞれにイメージが決まっているのが嫌い」という主張は、少し矛盾というか理屈としておかしいと思うのです。

 なぜなら、存在するすべての一人称代名詞が等しく同じニュアンス、イメージであるのなら、種類が豊富である意味がないからです。

 例えば、メニューは豊富だけれども、いざ注文してみると、どれも同じモノだったというラーメン屋を想像してください。ヨスさんの言ってることがイチャモン以外の何物でもないことがご理解いただけるかと。日本憎しで日本語に噛み付くのもいいんですけど、もう少し頭を使っていただきたい……。 

 わたしの困惑をよそに、ヨスさん節はとどまることを知らず、どんどんと加速して行きます。今度は年配の女性を「お母さん」と呼ぶ風潮に噛み付いてきましたよ。「お母さん」で幻滅されてたら、「くそばああ」と呼びかける毒蝮三太夫さんなんかはどうなるんでしょうね…。

 このようにヨスはさんは終始一貫して、「他人を見た目のイメージで勝手に印象づける行為」に警鐘を鳴らしています。しかし、ご自身も中年男性を一括に「おっさん」という呼称を用いて蔑んでいませんか? 残念ですけど、これも立派なブーメランだったのです…。

「なんか私、今すごく気の利いたことツイートしてる〜」と、思っていたかどうかは知る由もありませんが、ヨスさんは珍しくこの日は饒舌です。今度は日本語の二人称代名詞について噛み付いてきましたよ。

 二人称代名詞 で代表的なのは、「あなた」「おまえ」といったところですかね? 「あなた」は確かに目上の人には使いづらいかも知れませんが、それほど失礼な言い方だとは思えません。ヨスさんは「おまえ」という呼び方がお嫌いのようなので、多分にその印象に引っ張られてるのかなぁ〜。

 するとここで、私がずっとひっかかっていた箇所にツッコミを入れる賢者が現れました。

 そう、二人称とは目の前にいる会話の相手を指す言葉です。その二人称をヨスさんは「見下したり、罵倒するとい以外には使えない」と斬って捨てているわけです。ところがさすがはヨスさんです、瞬時にこう返してきました。

 この瞬間、私の中でずっとモヤモヤしていた違和感が確信に変わりました。ヨスさんってば、さっきからずっと「人称」と「人称代名詞」を混同してませんか?

 念のため説明しておきますが、「人称」とはそもそもこういう意味です。

にんしょう【人称】

文法範疇(はんちゅう)の一。動作の主体が話し手・聞き手・第三者のいずれであるかの区別。それぞれ、第一人称自称)・第二人称(対称)・第三人称他称)とよび、いずれかはっきりしない場合、これを不定称ということがある。人称の区別は、人称代名詞使い分けや動詞の語尾変化などに現れる(日本語の場合は前者のみ)。

出典 小学館デジタル大辞泉

 そして「人称代名詞」とはこういう意味を持ちます。

にんしょうだいめいし【人称代名詞】

人称,二人称,三人称の代示として用いられる名詞。英語では順に,I,you,he/sheなど。名詞と同じく,言語によっては単・複のによる変化を行う。日本語の人称代名詞には,〈おまえ〉〈君〉〈あなた〉のように,名詞や指示代名詞に起源をもつものが多い。→人称

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディア

 つまり、どういうことかと言えば、「相手の名前」、「ニックネーム」、「肩書(社長とか)」は、それだけで三人称とは言えません。例えばヨスさんが私の目の前にいて、私がヨスさんに直接話しかける場合の「ヨスさん」とは、あくまで二人称であり、三人称ではないのです。この記事中における「ヨスさん」の使われ方が、三人称としての「ヨスさん」なのです(そもそも、「相手の名前」、「ニックネーム」、「肩書(社長とか)は代名詞ですらありませんが……)。

  一人称代名詞の種類が豊富であることや、二人称代名詞にはカジュアルものが多いという点に着目したことは、いかにアンチ界隈の私でも「確かにそうだよね〜」と思います。だからといってご自身の日本dis路線に話題を無理やりにはめ込もうとした結果、間違った知識を展開するのはよろしくありません。それって、洋画の吹き替えで「僕」や「オレ」といった一人称代名詞を役者のイメージで勝手に使うこと以上に、「幻滅するわー!」ってなもんでしょうが。