珍しく、連夜にわたって登場の大塚です。ということで、今夜もソ与氏の「親知らず抜歯シリーズ」の後編にドリル…ならぬメスを入れてみたいと思います!
2本目の親知らず(左上)を抜歯した○○です。
- 奥歯あたりがドブ臭い
- ジェットウォッシャードルツをしても奥歯がドブ臭い
- 奥歯の噛み合わせに違和感がある
これらに該当する人が読んでほしい内容になっています。
今回は親知らずの2本目を抜歯して実際に思ったことをここにまとめました。
親知らずをこれから抜歯する人に参考になれば幸いです。
必要もないのに親知らずの場所をいちいち明記するのも野暮だとは思いますが、そこはスルーして、まず突っ込みを入れたいのが「ジェットウォッシャードルツ」という固有名詞を何の前置きもなく使っている件について。行間を読めば「電動歯ブラシのスゴイやつ」ぐらいはイメージできなくもないですが、唐突感がありすぎて読み手に親切ではないですよね。固有名詞でいきなり使っても良い商品は、「セロテープ」とか「サランラップ」ぐらいの認知度がなきゃダメだと思います。
20代半ばにして早くも総入れ歯の大塚です(嘘)。今回は2本めの親知らずを抜いた時のエピソードを紹介します。
- 奥歯から異臭を感じる
- 電動歯ブラシで丁寧に磨いてもを異臭がとれない
- 奥歯の噛み合わせに違和感がある
これらに該当する人が読んでほしい内容をまとめてみました。奥歯に違和感を覚えている人や、オーラルケアに関心のある人の参考になれば幸いです。
頭に思い浮かんだセンテンスを機械的にタイプしていくと、センテンスの前後が入れ違ってしまうことがよくあります。原文では「これらに該当する人が読んでほしい内容になっています」と「今回は親知らずの2本目を抜歯して実際に思ったことをここにまとめました」の関係がそれに当たります。また、箇条書きで読者対象を絞り込むのは良いのですが、それが最後の「親知らずをこれから抜歯する人」とリンクしていないのも文章の在り方としては程度が低く感じてなりません。「奥歯あたりがドブ臭い」「ジェットウォッシャードルツをしても奥歯がドブ臭い」「奥歯の噛み合わせに違和感がある」という条件をひっくるめた形が、はたして「親知らずをこれから抜歯する人」になるのでしょうか?
■歯医者に行こうと思ったきっかけ
左奥歯をジェットウォッシャードルツで綺麗にしてもあんまりにもドブ臭い…
ジェットウォッシャードルツをしたおかげでドブ臭い右側の奥歯の臭いが改善されたけど、これはおかしい…
1本目の親知らず(右上)を抜歯したときは、歯痛と頭痛があまりにも酷いことを理由に診断しましたが、親知らずと奥歯がすでに虫歯だらけでした。(正直笑えない・・・)
前回の抜歯を反省材料として、奥歯周辺の違和感を感じたので、すぐに歯医者にて診断。
左右の上の親知らずがまっすぐ生えており、抜歯するかを聞かれたので即決で抜歯を選択。
前回の抜歯で虫歯治療を1ヶ月するハメになったので、もう同じような目にあうのは御免です。
違和感を覚えるシーンから始まる書き出しは、さほど悪くはないように思います。「ドブ臭い」という表現も、少し不快な印象を覚える読者もいるかも知れませんが、これもまあ許容範囲だと思います。ただ、このパラグラフもセンテンスの順序が微妙に前後しているのではないでしょうか。あと、「です、ます調」と「だ、である調」の統一があまり意識されていないのも気になりましたね。
■1本めの反省から……
愛用のジェットウォッシャードルツ(電動歯ブラシ)で磨いても、左奥歯の異臭がとれない気がする……。以前の自分だったら気にならない程度の違和感だが、1本めの親知らずを抜いたときの反省から、思い切って歯医者で診断をしてもらうことにした。歯痛の限界まで歯医者を避けていたあの時は、親知らずのほかに3本の虫歯が見つかり、治療になんと1ヵ月以上もかかってしまった。もう、同じ目にあうのはゴメンだ。
診断の結果、左右の上顎に親知らずが生えているとのことだった。抜歯するかどうか聞かれたので、迷わず抜歯を選択する。
前編でも書きましたが、小見出しとパラグラフの内容は、しっかりとリンクしていなければなりません。今回は「歯医者に行こうと思ったきっかけ」という小見出しに対して、原文がリンクしていないとは言えませんが、小見出し自体の惹きが弱すぎる感がありますね。バカ正直な見出しよりも、思わせぶりな見出しのほうが読者の興味を惹くのには効果的でしょう。
■2度目の抜歯の感想
一度親知らずを抜歯したとはいえ、やっぱり痛い。
麻酔をしているとはいえ、歯が力づくで引っこ抜かれるのは痛いです…
でも親知らずが抜くと日常生活はかなり楽になります。
抜歯してからは2~3日くらいは抜歯した反対の歯だけで食事をしないといけないので、結構大変ですが・・・
特に突っ込みどころのない箇所ではありますが、やはり文章自体に粗さはある印象を受けます。一番問題なのは、前編でも言及した「抜歯してからは2~3日くらいは抜歯した反対の歯だけで食事をしないといけないので、結構大変ですが・・・」エピソードについて、何の断りもなく繰り返しているところでしょうか。前後編の二本立ての原稿の後編は、推敲にあたっては前編も含めて読み返さないといけませんね。
■2本めの抜歯で思ったこと……
一度経験しているとはいえ、抜歯はやはり痛い。麻酔をしているとはいえ、痛いものは痛いとしか言いようがないのだ。力ずくで歯を引っこ抜かれるわけだから、まあ当然といえば当然なのだが。
ただ、痛さを堪えて抜きさえすれば、親知らずから来るあらゆる悩みは、キレイさっぱり無くなるのも確か。清々しい気分で歯医者を後にした自分だったが、夕飯を前にして、抜歯後は数日間ほど食事をするのが大変だったことを思い出した……(涙)。
前編で抜歯後の食事の苦労を書いたのを踏まえて、このような形で処理してみました。うーん、それでも面白くないなぁ……(涙)。
■2本目の親知らずを抜歯した結果
2本目の親知らず(左上)を抜歯したところ、親知らずに虫歯がありました。
幸い、虫歯はそこまで酷くなくて、奥歯に虫歯が移ってなかったです。
奥歯がドブ臭いと異変に気づいたときには、歯医者に行ったほうが良いです。
虫歯になると口臭が臭いかどうかをネットで調べてみました。
そしたら食べカスは奥歯や親知らず周辺は溜まりやすく、それが原因で虫歯や歯周病に繋がり、歯からドブのような臭いがするそうです。
ネットで読んで腑に落ちました…
親知らずは歯ブラシでも磨きにくく、食べカスが溜まりやすいのでドブ臭いのも止むを得ないです。
奥歯がドブ臭いというサインで早めに歯医者に行ったおかげで、奥歯に虫歯は移っておらず、歯石除去だけで済みました。
そして、下の左右の親知らずを抜歯してもらうつもりでしたが、下の左右の親知らずは横向きに生えているため、大学病院の紹介状を書いてもらうことになりました。
下の親知らずの抜歯の体験記も抜歯したときにまとめたいと思います。
気に入ってるのかどうなのか、やたらと「ドブ臭い」を連呼するのが非常に気になります。汚い口腔の様子を詳細に語られるのも、読んでいてあまり気分の良いものではないですよね。そこはもっとシンプルかつクリーンにまとめるべきです。もちろん、そういう「ドブ臭キャラ」で売っていくつもりなら、それはそれで構わないとは思うのですが……。
■2本目の親知らずを抜歯し終えて
抜歯した2本目の親知らずにもやはり虫歯があったらしい。食べかすが溜まりやすい親知らずは、虫歯になりやすいそうだ。おまけに親知らずは歯ブラシでも磨きにくいので、虫歯を完全に予防するは至難の業かもしれない。
今回は奥歯から異臭がするというサインに気づき、早めに歯医者に行ったおかげで、親知らずの抜歯以外は歯石の除去だけですんだ。これからも、違和感を覚えたら面倒だと思わずに、すぐに歯医者に足を運ぶようにしたい。
ちなみに、下顎の左右の親知らずも抜歯してもらうつもりだったが、下顎の親知らずは横向きに生えているため、なんと大学病院宛の紹介状を書いてもらい、そちらで治療することになった。まさか歯の治療ごときで大学病院に行くことになるなんて……(もちろん、この続きもブログで紹介するつもり)。
下顎の親知らずはさらなる強敵だというのは、続編の惹きとしてはとても強いので、そこはもっと強調しておくべきでしょう。歯の治療なのに「大学病院」というフレーズが出てくるのもキャッチーだと思います。記事も後半になると、疲れたり、飽きたりして淡白になりがちですが、ここをしっかり踏ん張れるかどうかが、文章の完成度にかかってくるので大事にしたいところ。一気に書きあげた文章ほど、後半をしっかり推敲・手直しするべきでしょう(自戒の念を込めまくり)。
■まとめ
ジェットウォッシャードルツをしても奥歯がドブ臭いときは、一度歯医者に行ってみると良いかもしれません。
親知らずを抜いていないとしたら、親知らずの可能性も十分にあり得ます。
歯痛と頭痛が重なったら、虫歯がかなり進んでいる可能性が高く、下手をすれば虫歯治療で余計にお金がかかることも十分に考えられます。
ですので、奥歯が妙にドブ臭いと感じたときは歯に異常が無かったとしても歯を診てもらうと良いと思います。
数えてみたら、この程度のボリュームの文章で10箇所も「ドブ臭い」というフレーズが使われていました。いくらなんでも多すぎますよね。気に入ったフレーズほど安売りせずに、ここぞという場面で使うようにしたいものです。多用する場合には、何らかの明確な意図があるべきですが、この原文からはそれは感じられませんでした。子供が「うんこ、うんこ」と、喜んで連呼するに近い印象を受けたと言うのは、少し厳しすぎでしょうか?
■おわりに
死ぬほど丁寧に歯磨きをしても口臭が気になる時は、歯医者に行ってみると良いかも知れない。親知らずを抜いていない人は、親知らずの虫歯が原因の可能性が多分にある。歯痛が我慢できなくなった時は、虫歯がかなり進行している可能性が高く、治療には予想外のお金と時間がかかることもある。歯を磨いても磨いても、口の中がなんとなく「ドブ臭いな」と感じたときは、痛みがなくてもぜひ歯医者に足を運んでほしい。
強いて「ドブ臭い」というフレーズを使うなら、最後のまとめのところがベストではないでしょうか。インパクトの強いワードなので、使うとすればまとめの箇所がベストだと思います。原文の推敲と添削に加え、この原稿を書くのに要した時間は約60分程度。ゼロから記事を書く作業はもちろん60分では無理だと思いますが、記事のブラッシュアップのためには、60分ぐらい惜しまずに使ってもらいたいですね。添削とリライトは、似て非なるものだと心得たい今日この頃。みなさんも、楽しく推敲して、素敵なブロガーライフをお過ごしください! 私はもう、こんな不毛な作業はこりごりです……。
※ちなみに調べてみたら「ドブ臭い」というのは、わりにポピュラーな口臭の表現手法のようですね。