警察に通報とか色々言ってましたが、東京の方ですか?

タイトルに深い意味はありません、コロコロ変わるはずでしたが、もはやずっとこのまんまかも。

どうやら口臭を「ドブ臭い」と表現するのはわりにポピュラーらしいが……に、してもだっ!

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 珍しく、連夜にわたって登場の大塚です。ということで、今夜もソ与氏の「親知らず抜歯シリーズ」の後編にドリル…ならぬメスを入れてみたいと思います!

 

2本目の親知らず(左上)を抜歯した○○です。

  • 奥歯あたりがドブ臭い
  • ジェットウォッシャードルツをしても奥歯がドブ臭い
  • 奥歯の噛み合わせに違和感がある

これらに該当する人が読んでほしい内容になっています。

今回は親知らずの2本目を抜歯して実際に思ったことをここにまとめました。

親知らずをこれから抜歯する人に参考になれば幸いです。

 

 必要もないのに親知らずの場所をいちいち明記するのも野暮だとは思いますが、そこはスルーして、まず突っ込みを入れたいのが「ジェットウォッシャードルツ」という固有名詞を何の前置きもなく使っている件について。行間を読めば「電動歯ブラシのスゴイやつ」ぐらいはイメージできなくもないですが、唐突感がありすぎて読み手に親切ではないですよね。固有名詞でいきなり使っても良い商品は、「セロテープ」とか「サランラップ」ぐらいの認知度がなきゃダメだと思います。

 

 20代半ばにして早くも総入れ歯の大塚です(嘘)。今回は2本めの親知らずを抜いた時のエピソードを紹介します。

  • 奥歯から異臭を感じる
  • 電動歯ブラシで丁寧に磨いてもを異臭がとれない
  • 奥歯の噛み合わせに違和感がある

これらに該当する人が読んでほしい内容をまとめてみました。奥歯に違和感を覚えている人や、オーラルケアに関心のある人の参考になれば幸いです。

 

 頭に思い浮かんだセンテンスを機械的にタイプしていくと、センテンスの前後が入れ違ってしまうことがよくあります。原文では「これらに該当する人が読んでほしい内容になっています」と「今回は親知らずの2本目を抜歯して実際に思ったことをここにまとめました」の関係がそれに当たります。また、箇条書きで読者対象を絞り込むのは良いのですが、それが最後の「親知らずをこれから抜歯する人」とリンクしていないのも文章の在り方としては程度が低く感じてなりません。「奥歯あたりがドブ臭い」「ジェットウォッシャードルツをしても奥歯がドブ臭い」「奥歯の噛み合わせに違和感がある」という条件をひっくるめた形が、はたして「親知らずをこれから抜歯する人」になるのでしょうか?

 

■歯医者に行こうと思ったきっかけ

左奥歯をジェットウォッシャードルツで綺麗にしてもあんまりにもドブ臭い…

ジェットウォッシャードルツをしたおかげでドブ臭い右側の奥歯の臭いが改善されたけど、これはおかしい…

1本目の親知らず(右上)を抜歯したときは、歯痛と頭痛があまりにも酷いことを理由に診断しましたが、親知らずと奥歯がすでに虫歯だらけでした。(正直笑えない・・・)

前回の抜歯を反省材料として、奥歯周辺の違和感を感じたので、すぐに歯医者にて診断。

左右の上の親知らずがまっすぐ生えており、抜歯するかを聞かれたので即決で抜歯を選択。

 前回の抜歯で虫歯治療を1ヶ月するハメになったので、もう同じような目にあうのは御免です。

 

 違和感を覚えるシーンから始まる書き出しは、さほど悪くはないように思います。「ドブ臭い」という表現も、少し不快な印象を覚える読者もいるかも知れませんが、これもまあ許容範囲だと思います。ただ、このパラグラフもセンテンスの順序が微妙に前後しているのではないでしょうか。あと、「です、ます調」と「だ、である調」の統一があまり意識されていないのも気になりましたね。

 

■1本めの反省から……
 愛用のジェットウォッシャードルツ(電動歯ブラシ)で磨いても、左奥歯の異臭がとれない気がする……。以前の自分だったら気にならない程度の違和感だが、1本めの親知らずを抜いたときの反省から、思い切って歯医者で診断をしてもらうことにした。歯痛の限界まで歯医者を避けていたあの時は、親知らずのほかに3本の虫歯が見つかり、治療になんと1ヵ月以上もかかってしまった。もう、同じ目にあうのはゴメンだ。

 診断の結果、左右の上顎に親知らずが生えているとのことだった。抜歯するかどうか聞かれたので、迷わず抜歯を選択する。

 

 前編でも書きましたが、小見出しとパラグラフの内容は、しっかりとリンクしていなければなりません。今回は「歯医者に行こうと思ったきっかけ」という小見出しに対して、原文がリンクしていないとは言えませんが、小見出し自体の惹きが弱すぎる感がありますね。バカ正直な見出しよりも、思わせぶりな見出しのほうが読者の興味を惹くのには効果的でしょう。

 

■2度目の抜歯の感想

一度親知らずを抜歯したとはいえ、やっぱり痛い。

麻酔をしているとはいえ、歯が力づくで引っこ抜かれるのは痛いです…

でも親知らずが抜くと日常生活はかなり楽になります。

抜歯してからは2~3日くらいは抜歯した反対の歯だけで食事をしないといけないので、結構大変ですが・・・

 

 特に突っ込みどころのない箇所ではありますが、やはり文章自体に粗さはある印象を受けます。一番問題なのは、前編でも言及した「抜歯してからは2~3日くらいは抜歯した反対の歯だけで食事をしないといけないので、結構大変ですが・・・」エピソードについて、何の断りもなく繰り返しているところでしょうか。前後編の二本立ての原稿の後編は、推敲にあたっては前編も含めて読み返さないといけませんね。

 

■2本めの抜歯で思ったこと……
 一度経験しているとはいえ、抜歯はやはり痛い。麻酔をしているとはいえ、痛いものは痛いとしか言いようがないのだ。力ずくで歯を引っこ抜かれるわけだから、まあ当然といえば当然なのだが。
 ただ、痛さを堪えて抜きさえすれば、親知らずから来るあらゆる悩みは、キレイさっぱり無くなるのも確か。清々しい気分で歯医者を後にした自分だったが、夕飯を前にして、抜歯後は数日間ほど食事をするのが大変だったことを思い出した……(涙)。

 

前編で抜歯後の食事の苦労を書いたのを踏まえて、このような形で処理してみました。うーん、それでも面白くないなぁ……(涙)。

 

■2本目の親知らずを抜歯した結果

2本目の親知らず(左上)を抜歯したところ、親知らずに虫歯がありました。

幸い、虫歯はそこまで酷くなくて、奥歯に虫歯が移ってなかったです。

奥歯がドブ臭いと異変に気づいたときには、歯医者に行ったほうが良いです。

虫歯になると口臭が臭いかどうかをネットで調べてみました。

そしたら食べカスは奥歯や親知らず周辺は溜まりやすく、それが原因で虫歯や歯周病に繋がり、歯からドブのような臭いがするそうです。

ネットで読んで腑に落ちました…

親知らずは歯ブラシでも磨きにくく、食べカスが溜まりやすいのでドブ臭いのも止むを得ないです。

奥歯がドブ臭いというサインで早めに歯医者に行ったおかげで、奥歯に虫歯は移っておらず、歯石除去だけで済みました。

そして、下の左右の親知らずを抜歯してもらうつもりでしたが、下の左右の親知らずは横向きに生えているため、大学病院の紹介状を書いてもらうことになりました。

下の親知らずの抜歯の体験記も抜歯したときにまとめたいと思います。

 

 気に入ってるのかどうなのか、やたらと「ドブ臭い」を連呼するのが非常に気になります。汚い口腔の様子を詳細に語られるのも、読んでいてあまり気分の良いものではないですよね。そこはもっとシンプルかつクリーンにまとめるべきです。もちろん、そういう「ドブ臭キャラ」で売っていくつもりなら、それはそれで構わないとは思うのですが……。

 

■2本目の親知らずを抜歯し終えて
 抜歯した2本目の親知らずにもやはり虫歯があったらしい。食べかすが溜まりやすい親知らずは、虫歯になりやすいそうだ。おまけに親知らずは歯ブラシでも磨きにくいので、虫歯を完全に予防するは至難の業かもしれない。

 今回は奥歯から異臭がするというサインに気づき、早めに歯医者に行ったおかげで、親知らずの抜歯以外は歯石の除去だけですんだ。これからも、違和感を覚えたら面倒だと思わずに、すぐに歯医者に足を運ぶようにしたい。

 ちなみに、下顎の左右の親知らずも抜歯してもらうつもりだったが、下顎の親知らずは横向きに生えているため、なんと大学病院宛の紹介状を書いてもらい、そちらで治療することになった。まさか歯の治療ごときで大学病院に行くことになるなんて……(もちろん、この続きもブログで紹介するつもり)。

 

  下顎の親知らずはさらなる強敵だというのは、続編の惹きとしてはとても強いので、そこはもっと強調しておくべきでしょう。歯の治療なのに「大学病院」というフレーズが出てくるのもキャッチーだと思います。記事も後半になると、疲れたり、飽きたりして淡白になりがちですが、ここをしっかり踏ん張れるかどうかが、文章の完成度にかかってくるので大事にしたいところ。一気に書きあげた文章ほど、後半をしっかり推敲・手直しするべきでしょう(自戒の念を込めまくり)。

 

■まとめ

ジェットウォッシャードルツをしても奥歯がドブ臭いときは、一度歯医者に行ってみると良いかもしれません。

親知らずを抜いていないとしたら、親知らずの可能性も十分にあり得ます。

歯痛と頭痛が重なったら、虫歯がかなり進んでいる可能性が高く、下手をすれば虫歯治療で余計にお金がかかることも十分に考えられます。

ですので、奥歯が妙にドブ臭いと感じたときは歯に異常が無かったとしても歯を診てもらうと良いと思います。

 

 数えてみたら、この程度のボリュームの文章で10箇所も「ドブ臭い」というフレーズが使われていました。いくらなんでも多すぎますよね。気に入ったフレーズほど安売りせずに、ここぞという場面で使うようにしたいものです。多用する場合には、何らかの明確な意図があるべきですが、この原文からはそれは感じられませんでした。子供が「うんこ、うんこ」と、喜んで連呼するに近い印象を受けたと言うのは、少し厳しすぎでしょうか?

 

■おわりに
 死ぬほど丁寧に歯磨きをしても口臭が気になる時は、歯医者に行ってみると良いかも知れない。親知らずを抜いていない人は、親知らずの虫歯が原因の可能性が多分にある。歯痛が我慢できなくなった時は、虫歯がかなり進行している可能性が高く、治療には予想外のお金と時間がかかることもある。歯を磨いても磨いても、口の中がなんとなく「ドブ臭いな」と感じたときは、痛みがなくてもぜひ歯医者に足を運んでほしい。

 

 強いて「ドブ臭い」というフレーズを使うなら、最後のまとめのところがベストではないでしょうか。インパクトの強いワードなので、使うとすればまとめの箇所がベストだと思います。原文の推敲と添削に加え、この原稿を書くのに要した時間は約60分程度。ゼロから記事を書く作業はもちろん60分では無理だと思いますが、記事のブラッシュアップのためには、60分ぐらい惜しまずに使ってもらいたいですね。添削とリライトは、似て非なるものだと心得たい今日この頃。みなさんも、楽しく推敲して、素敵なブロガーライフをお過ごしください! 私はもう、こんな不毛な作業はこりごりです……。

 

※ちなみに調べてみたら「ドブ臭い」というのは、わりにポピュラーな口臭の表現手法のようですね。

手遅れなのは親知らずのことなのか、それとも己の文才のなさのことなのか……

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 最近、めっきり断食にハマってしまった大塚です(相変わらずの嘘)。さて、私が何度声を大にして叫んでみても、ブロガー諸氏の文章力は一向にアップする気配がありません。そんな中、あのソ与氏が一日に記事を2本もアップするという暴挙に出ました。親知らずを2本抜いたという体験記なのですが、これがまた珠玉のハイコンテクスト文学でございましてね。さっそく、私が解説を交えつつ紹介してみるわけです。さすがに1日で2本は添削できないので、まずは1本めから参ります〜。

 

どうも、○○です!

親知らずの1本目(右上)を抜歯した体験をここにまとめました。

1本目の親知らずを抜歯したのは1年前で、あれから1年が経ちます。

この記事を書く前に2本目の親知らずを抜歯したことをきっかけに、初めての親知らずを抜歯した内容を思い出したので、1本目の親知らずを抜歯した内容をここにまとめることにしました。

今回は親知らずの抜歯で酷い目にあったのでそれを記事化したものです。

 

 冒頭の挨拶を「どうも、○○です!」とコンパクトにまとめたまでは良かったと思います。しかし、それ以降がグダグダにもほどがありすぎる状態でして……(涙)。「親知らずを2本抜いた体験を記事にしようと思った」という、ただそれだけの事をどうしてここまで複雑に出来るのでしょう。あと、「記事化」って何よ。何でもかんでも「化」をつければ、カッコ良くなると思ったら大間違いだゾ。

 

 どうも、大塚です! 実はこの1年のうちに、歯を2本も抜くはめになりました。痛い思いをしただけでは悔し過ぎるので、せっかくの体験をネタに記事をまとめてみました。今回は、1年前に味わった最初の抜歯体験からーー。

 

 冒頭はこれでぐらいのアッサリ加減でいいと思うんですよね。最初に抜いた親知らずが右上の歯だったなんてことは、本編に入ってからいくらでも説明できるし、そもそも絶対に必要な情報でもありませんし。記事を書こうと思った動機も、2本めを抜いたときに1本めを抜いたことを思い出したとか、それって読者に必要な情報なんですかね。そんな他愛もないことのために、文章の読み味を損ねるのは本末転倒だとしか思えません。

 

■歯医者に行くきっかけ

1本目の親知らずを抜歯する前に、歯痛と頭痛があまりにも酷い時間が2~3日以上続いたので、流石に歯医者に行ったほうが良いと思い診断してもらうことに。

実はこの時点ですでに手遅れ。

それと同時に、自分の健康意識が高まるきっかけが初めての親知らずの抜歯でもあったので、結果的に親知らずに感謝したいと今は思う。

正直、歯医者って苦手で、行くのがめんどくさいんですよね・・・

 

 プロブロガーは、このように小見出しをつけて、記事を小分けする手法をよく用います。その手法自体は否定はしませんが、であれば、パラグラフの内容は小見出しにリンクさせなければいけません。「歯医者に行くきっかけ」という小見出しに対して、「正直、歯医者って苦手で、行くのがめんどくさいんですよね・・・」というまとめ方が、リンクしていると言えるのでしょうか? また、小見出しを付けるのであれば、もっとキャッチーな文言でなければ意味がありません。

 

■気づいた時にはもう手遅れ!?

 自分にとって歯医者は、怖いし、面倒臭そうだし、とにかくネガティブなイメージしかない場所でした。ところがある時期に、我慢できない歯痛が2~3日も続いて、さすがに歯医者に行かざるを得なくなってしまいました。自業自得ではありますけど、その時点ではもう手遅れといって良いほどの酷い状況だったのです。

 今回の抜歯をきっかけに、自分は虫歯予防を強く意識するようになりましたが、みなさんには手遅れにならないように、年に1度は歯科検診をすることをお勧めします。この後に続く、自分の地獄の体験記を読んでもらえば、少しは理解してもらえるのではないでしょうか。

 

 記事全体には当然のごとく、一つのテーマがあり、各パラグラフはそれに沿って書かれるわけですが、パラグラフ毎にも役割やメッセージがあってしかるべきです。上記の書き直しでは、この先の展開に興味を持ってもらうという書き出しのメインミッションの他に、読者に虫歯予防の意識を喚起させることも意識してみました。

 

■診断結果

実際に歯の状態をレントゲンで診てもらった結果、親知らずがあることが判明。

親知らずを含め、3本虫歯がありました…

親知らずの虫歯が隣の奥歯に移ってしまったことが原因だったらしい。

 

虫歯だけなら治療すれば良いものの、レントゲンで確認してみたら虫歯が神経にまで達していた。

医者によると、神経を取り除かなければいけないらしい…

言われたときは正直ショックだったし、現実を受け入れることができなかった。

神経を抜いた歯は割れやすく、非常に脆いそうだ。

このときに初めて予防を意識するようになり、予防に繋がることに対して積極的に取り組むきっかけになった。

 

 冒頭の「親知らず」の重複が鬱陶しいのに代表されるように、非常に無駄の多い贅肉質な文章ですね。このパラグラフでは、とにかく歯の状態が酷い有様だったということを強調し、読者にさらなる興味を持たせることに注力すべきでしょう。

 

■衝撃の診断結果

 歯医者でレントゲンを撮ってもらった結果、なんと親知らずがあることが判明しました。その他に虫歯も3本も見つかりました……。自分が呑気にかまえているうちに、親知らずの虫歯が周囲の歯にも広がっていたというのです。単なる虫歯なら簡単な処置でやりすごせるのでしょうが、虫歯は奥深くにまで達していて、もはや神経を取り除かなければいけないほどの重症だったのです。そのことを告げられたときは、正直ショックでした。大げさかも知れませんけど、現実を受け入れることができませんでしたね。

 

 他人の不幸は蜜の味、ではないですが、ここはひたすらに惨めな自分を強調することで、読者のゲスな好奇心を掻き立てることが肝要です。これをきっかけに虫歯予防に積極的に取り組むようになった、などという結論とも言える表現を出すのは、まだまだ早漏が過ぎると言うもの。あ、別にソ与氏が早漏だとは申しておりません……。

 

■初めての抜歯

初めての抜歯で自分にとって未知のことだったので、緊張したのを今でも覚えている。

実際に抜歯をすると、麻酔をしていても力づくで歯を抜かれるのは正直痛かった…

でも、虫歯で悩まされるのは嫌なので我慢。

抜歯が終わると、出血がとにかく酷い・・・

抜歯が終わって安心したと思いきや、抜歯当日は思うようにご飯が食べられない。

これがとにかく辛いし、数日まともにご飯が食べられないのは仕方ないと割り切ることに。 

ご飯が数日食べられないのはマシだが、虫歯で歯医者に通院しなければならないことがめっちゃめんどくさかった。

虫歯の治療にかかったのは約1ヶ月。

親知らずを含め3本の虫歯の治療が終えて、歯がいかに大切であるかを学んだ。

 

 最後の段落には、まとめと同時にオチの要素も求められます。ここでは「歯がいかに大切であるかを学んだ」とまとめていますが、その直前に「虫歯で歯医者に通院しなければならないことがめっちゃめんどくさかった」とあって、説得力は限りなくゼロに近い状態ですね。であれば、そんな自分のダメさをネタにするのも一つの方法ではないでしょうか。

 

■初めての抜歯を振り返り

 歯を抜くというのは実は初めての体験だったので、今でも緊張したのを覚えています。いくら麻酔をしていても、力づくで歯を抜かれるのは痛かったですよぉ……(涙)。でも、虫歯でずっと悩まされることを思えば、一瞬の我慢ですみますけどね。

 治療が終わった後は少し安心したのですが、実はそれから数日間は、思うように食事が出来ませんでした。食べられないわけではないのですけど、抜いた歯の反対側の顎だけで食べ物を噛まないといけないのです。これはかなり面倒臭かったですね。

 ただ、それ以上に面倒だったのは、親知らず以外の3本の虫歯のために、引き続き歯医者に1ヵ月も通わなければいけなかったことですね。これは本当に面倒臭かったなぁ~……って、なんか自分って今でも反省してないんですかね? みなさんは、そんなことのないように気をつけてください!

 

 抜歯の苦しさと、その後の煩わしさを語ることで、読者の虫歯予防の意識を高めつつ、自分のダメさ加減で落とすというのが、本稿のベストシナリオだったと思うのですが、はたしてみなさんはどう思われるでしょうか?(ただ、添削はしてみたものの、各パラグラフを繋げてみると、まだまだ改善の余地はありそうなんですが……)

 

(さらに酷い後半に続く、はず)

プロブロガーの思わせぶりなツイートに心揺さぶられ……

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 実は、日大アメフト部OBの大塚です(嘘)。最近、twitterを眺めていると、プロブロガー界隈の日本語の乱れが気になります。いや、日本語の乱れというよりは国語力の無さ、と言ったほうが適切かも知れません。

 先週末、別荘で優雅に休日を楽しんでいた私は、某人気ブロガーのとあるツイートをタイムライン上に発見し、今や幻となりつつある貴重なサントリー響17年を吹きました(慟哭)。

 

人から借りたり貰った本や、共用で見れる本は絶対読まない。本は自分のお金で買ったものを読む。

あんな分厚くて情報探しにくいもの、無料でも読みたくないな。時間かかるし。そして多くの人は読んでもほとんど記憶に残ってない。

タダより高いものはないですよ。

 

 これがそのツイート。念のために断っておきますが、タイムラインで発見したからといって、別にこの発言の主をフォローしているわけではありません。何人かのフォロワーさんが「意味がわからない」と、引用RTで晒し…いや、紹介されていたのを見て知ったのです。

 私にはさっぱり理解できないこの謎ツイートですが、このツイートに「いいね」をしてるバカ…いや人は、確認した時点でなんと86名もいるのです。悔しい、悔しすぎる、悔しすぎてブロガー絶対殺すマンなのに、ブログを書きたくなってしまった…という次第です

 ふぅ~、スッキリした……って、これでまとめてしまうと、ソ与氏ばりに味のない記事で終わってしまうな。なんとかして、私もこの発言の真意を汲み取って、87人目の「いいね」をしたいと思います。それでは~、レッツ・トライ♪

 まずは、この発言を全体で理解しようとするのでなく、パラグラフごとに理解してみようと思います。難解な文章も、パラグラフやセンテンス単位で読めば、そこまで難解ではなかったりしますからね。

人から借りたり貰った本や、共用で見れる本は絶対読まない。本は自分のお金で買ったものを読む。

 この程度の短文でも、言いたいことは山ほどありますが、そこはグッと堪えて解釈に努めると、シンプルに「本は無料では読まない。本はお金を払って読む」と読めました。無料の本を細かく定義付けしようとしたがために、頭でっかちの読みづらい文章になったと言えますね。あれ~、発言の主ってば、「素人ほど引くべし」って言ってませんでしたっけ?

あんな分厚くて情報探しにくいもの、無料でも読みたくないな。時間かかるし。そして多くの人は読んでもほとんど記憶に残ってない。

 思わず「お前のツイートのことを言ってんのか?」と突っ込みたくもなりますが、グッと堪えて解釈に努めます(ハァハァ…)。まあ、「本なんて分厚くて読むのに時間かかるから、無料でも読みたくない。読んだところで内容が頭に残らないことが大半だし」とでも読めばいいのでしょうか? 「無料でも読みたくない」と、前段の「本はお金を払って読む」との整合性の無さが早くも露呈してしまいましたが、無視して次のパラグラフに進みます。

タダより高いものはないですよ。

 これはまあ、このまま素直に解釈すれば良いでしょうね。「無料のもので満足していると、結果的には高くつく」ということでしょう。では、私なりの解釈で3つのパラグラフを繋げてみると、どうなるでしょうか。普通ならこれで正しい意味が理解できるはずなのですが……。

 

本は無料では読まない。本はお金を払って読む。

本なんて分厚くて読むのに時間かかるから、無料でも読みたくもない。読んだところで内容が頭に残らないことが大半だし。

無料のもので満足していると、結果的には高くつくよ。

 

 うーん、これでもワカンネー! ただ、なぜこの発言が理解しづらいのか、その理由はなんとなく見えてきたような気がします。先ほども触れましたが、「本はお金を払って読む」人が、どうして「本は無料でも読みたくない」のか。ここを整理できれば、発言者の真意にたどり着けるのではないでしょうか。

 本は無料では読まない。本はお金を払って読む。という一文は、この部分だけで読めば「本は著者のためにも、お金を払って読みたい」と解釈できますが、発言者は本に対して愛情が無いことは、後段の本なんて分厚くて読むのに時間かかるから、無料でも読みたくもない。読んだところで内容が頭に残らないことが大半だしの部分で明らかです。つまり「俺は、お金を払う価値のある本だけしか読まないヨ!」と解釈するのが正しいのでしょう。そうすれば、後段との整合性も見事に取れますし。

 

俺はよぉ、金を払ってでも読みたい本しか読まねぇヨ。

分厚くて読むのに時間かかるしぃ~、そもそも本は読みたくないしぃ~。無料だからって読んでみても、役に立たないことがほとんど。はっきり言って時間の無駄。

タダより高いものはないって話よ。

 

 うーん、なんか感じ悪いですね(私が恣意的にそう仕向けてる説もありますが)。これに「いいね」が86個も付くとか考えづらい。もう少し好感度を加えるために、解釈を微修正する必要がありそうです。

 そこでもう一度、出発点の本は無料では読まない。本はお金を払って読む。に立ち返ってみようと思います。この一文は、先ほどの解釈である「俺は、お金を払う価値のある本だけしか読まないヨ!」とは別に、「お金を払わないと真剣に読書はできない」という解釈もできると閃いたからです。お金を払ったんだから、絶対に損したくないという気持ちが、モチベーションになるという理屈。その解釈を当てはめると、元のツイートはこのように解釈できました。

 

お金を払う価値のある本だけを本気で読むべきだ。

読書なんてのは、そもそも手間も時間もかかる面倒な作業。タダだからって、軽いノリで本に手を伸ばしても、どうせ真剣に読まないから、頭には何も残らない。結局は時間の無駄に終わるだけ。

タダより高いものはないって、こういうことですよ。

 

 こうしてみると、なかなか良いこと言ってるんじゃないの? と思えるから、日本語はやはり正しく使いたいものです。発言の主も、これからはツイートする時には、1回1000円ぐらいを誰かに払うと、本気の良質なツイートができるかも知れないですね。文章の足し算とか引き算とかって、借り物の理屈振りかざすだけでは、他人に刺さる言葉は創れませんぜ。では、最後にこの言葉でまとめさせていただきます。

  プロになりきれよ、遊びじゃないんだ!

フリーランスがお役所へ紙の書類を提出するのに苛立つ気持ちが少し理解できた日曜日の話

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 電動シェーバーを購入した大塚です。先日、思いがけない臨時収入があり(クラウドファンディングではありません)、天気の良い日曜日にビックカメラで家電で購入して、庶民のささやかな喜びに浸ってみたわけです。

 さまざまなメーカーがある中で選んだのは、父が愛用しているブラウン。凝り性の父が長年愛用しているドイツのブランドに、私は幼いころから憧れていました。

 上位機種の売りである、浴室での使用や、丸洗い可という機能には、正直あまりピンと来なかったのですが、下位機種は本体が中国製ということもあり、ドイツ製の上位機種を選ぶことにしました。

 すると、売り場の店員さんが寄ってきました。

「お客さん、その機種をお買い求めなら、消耗品も合わせて買うと5000円のキャッシュバックが受けられますよ!」

 それまでは冷やかしの若僧だと思って無視を決め込んでいたのに、私が上位機種を買いそうな見込み客だとわかった瞬間に掌返しです。

「どうせ、その消耗品が5000円以上するんでしょ?」

 それでも5000円お得なのは間違いないけれど、買う必要もない物に出費するという感覚が嫌だったので、正直そのキャンペーンにあまり心を動かされませんでした。すると店員さんは、私の胸中を察したのか、さらにこうたたみかけてきます。

「確かに替刃などは高価ですけど、1000円のクリーナーなら、差し引きでも4000円はお得です」

 気がつくと私は、電動シェーバーとクリーナーを持って、レジの列に並んでいました。さて、私はこの会計の段階で5000円がキャッシュバックされると思っていたのですが、どうやらそうではないようでした。商品の箱にあるバーコードとレシートを所定の用紙に貼って、ブラウンのキャンペーン事務局に郵送しなければいけないとのこと。デジタル時代に相応しくない、実に面倒なアナログ方式のキャンペーンであることに愕然としました。

 ただ、それでもやはりお金は欲しいですから、帰宅するなり申し込み用紙にバーコードとレシートを貼り、必要事項をペンで記入していきました。すると、メールアドレス記入欄の上に「フリガナ」という四文字を発見しました。文章ではわかりにくいと思いますが、つまりはこういうことです。

 otsuka@ostuka.com

例えば上のようなメールアドレスがあったとします、このメールアドレスにカタカナで「オーティーエスケーエー@オーティーエスケーエー.シーオーエム」とフリガナを振るということなのです。これが実際に手書きでやると案外と難しい。頭の中では「オーティーエスケーエー」なのに、油断すると「オーティーSケーA……ああ、間違えた!」という具合に、ついアルファベットを書いてしまうのです。

 ボケ防止の頭の体操のような作業に7度ぐらい失敗し、心が折れそうになった私ですけれど、やはりお金は欲しいので頑張って記入を完了させました。あとは用紙を折りたたんで、糊付けして、郵便ポストに投函すればOKかな、と思ったら表面のどこにも宛先が記載されておりません。別紙の応募要項に目を通すと「バーコートとレシートを貼った用紙を封筒に入れ、切手を貼ってご応募ください」とあります。

 今やeメール(死語)が主流の時代ですよ、ミニマリストの家どころか、一般家庭にも封筒なんてあるはずないでしょうに……。仕方なくコンビニエンスストアに足を運んで封筒と切手を購入し、宛先を書こうとペンを手にすると、さらによもやの展開が私を待ち構えていました。宛名のキャンペーン事務局の名称が、落語の「寿限無」のように長んです。長い、長すぎる。そして、恥ずかしい、恥ずかしすぎる。

〒100-8692
 日本郵便(株)銀座郵便局 郵便私書箱718号
 ブラウン「消耗品と同時購入で、最大5,000円キャッシュバックキャンペーン」係

 ブラウンの担当者はきっと、本音ではキャンペーンに応募して欲しくないんだと思います。大の大人が封筒に「消耗品と同時購入で、最大5,000円キャッシュバックキャンペーン」係など、平静を保ちつつ書けると思うのでしょうか?

 でも、ここまできたら私も退くわけにはいきません。笑いで震える手と恥ずかしさに堪え、ブラウン「消耗品と同時購入で、最大5,000円キャッシュバックキャンペーン」係御中、と封筒に大書して差し上げました。そして、夜陰に乗じて近所の郵便ポストに投函し自宅に戻るや、そのやり場のない怒りと羞恥心を文章にまとめたわけなのです。
 すると、少し心は落ち着きました。さて、4000円は何に使おうかな。 

アンチブロガーがブロガーっぽい記事を書いてみたら、あやしうこそものぐるほしけれ

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 こう見えて、某大手企業に勤務の大塚です。さて、世間では就職活動が真っ盛りですね。毎年この時期になると、OB訪問の申し込みが殺到し頭を悩ませております。こればかりはハナオートではどうにもなりませんからね。

 さて、就職活動中の後輩たちと話していると、いつも違和感に包まれる気がするのですが、ふとしたことでその理由がわかりました。彼らって、あるはずのない就職活動の答えを探すのに一生懸命なんですよね。「そこ、力入れるところじゃないのにな」と思いつつも、それを上手く言語化して伝えられないのがもどかしいところ。

 こうした迷える就活生たちは、よく究極の選択方式で質問を投げかけてきます。例えば、「先輩の会社の面接は受け応え重視ですか? それとも話す内容重視ですか?」というようなもの。私の答え次第で、どちらに注力するかを決めようと思っているのでしょうね。まあ、限られた時間を有効に使いたい気持ち、わからなくもないですが……。

 しかし、究極の選択というのは、選択肢が二つしかないから成立するものです。有名な「うんこ味のカレーか、カレー味のウンコか」という問いは、選択肢がこの二つしかないから究極足り得るのです。カレー味のカレーがあれば、みんなそれを選ぶでしょうからね(ごくごく一部の好事家の存在は除外して、の話です)。

 何が言いたいのかというと、「どちらも重視」という選択肢がある以上、面接に臨むにあたっては受け応えと内容、この両方を磨いて臨むべきだということです。そこを勝手に都合よく矮小化するから、上手くいくものも上手くいかないのです。

 現実社会にはカレー味のうんこも、うんこ味のカレーも存在しません。よって、就活生はすべからくカレー味のカレーを目指すべし。そこを怠った人間には、例外なくうんこ味のうんこが待っているのですからね。

一部空想だが限りなく事実に近い私の日常は斯くの如く緊迫に満ち溢れ……

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 実はサラリーマンの大塚です。このところ金曜日は、毎週のように商談で土呂駅に向かうのが常である。土呂駅と言っても、よほどの乗り鉄でなければピンと来ないと思うが、宇都宮線の大宮駅の一つ先にある、実に地味な駅である(disってるわけではないので、地元民は反発しないように)。

 土呂駅についてこれ以上語ることは、今回のエントリの本質ではないので割愛したい。では、何が言いたいのかと言うと、毎週金曜日は土呂駅前での商談の帰り道、乗り換え駅の池袋でプチ贅沢な昼食を食べているぞ、という話。

 しかしながら私は、一人で外食するのが滅法苦手な人間でもある。人気の行列店とか、路地裏の渋い定食屋などには怖くて入れず、もっぱら東武百貨店のレストラン街でお茶を濁しているのだ。とはいえ「デパートのレストラン街かよ」などと侮ってはいけない。デパートのレストラン街なら、一人客も多いのでシャイな私にも安心なのだ。それだけではない。店の数も半端なく多いので、肉だの魚だの蕎麦だのパスタだのと、選ぶのに困るほどだ。そこも気まぐれな私にとっては実にありがたい。

 そんな嬉しいことだらけの金曜ランチタイムだが、一つだけ注意しなければならないことがある。それは、金曜のランチタイム時には、いつものブリーフケース以外にキラリと光る「アタッシュケース」を携えているということだ。アタッシュケースのアタッシュとは、大使館職員を意味する「アタッシェ」が転じたもの。そんなわけだから、アタッシュケースに貴重な品が入っているということについては、論を俟たない。私が携えるアタッシュケースにも、平均してウン十万円相当に値する契約書が入っている。業界の都市伝説である「紛失したら10倍返し」の掟に当てはめるとウン百万円相当となるから、これは穏やかな話ではない。

 それほど物騒なモノを持ってるのなら、暢気に外食なんかしてないで、真っ直ぐ会社に戻るのが世の常道というものだろう。しかし、月曜から木曜は会社近くの富士そば一辺倒で飢えをしのいでいる多忙な私としては、この金曜のランチは契約書に勝るとも劣らない貴重な一時でもある。私の中のリトル・オオツカが囁くのだ、「大丈夫、お前ほどのエリートビジネスパーソンが、契約書なんか忘れるわけがないだろ?」と。そして、気付けば今週も金曜日の午後、私は東武デパート13階にある「宮川本廛」の特上鰻重に舌鼓をうっていた。しかも単品の白焼きまで追加する余裕っぷりで……。

 ちなみに今回は通常の契約書だけでなく、いつもより高額な取り引きの契約書も入っていた。そういえば、書類を受け取った際に「今週は、いつもより責任重大ですね、アハハハ!」と珍しく軽口を叩いていたような記憶も。食事を終え、会計を済ませ、ブリーフケースを片手に颯爽と店を出ようとする私を「お客さん、忘れ物です!」と呼び止めてくれた店員さん、本当にありがとうございました。

ブロガーの記事を添削したら、添削どころか記事書かなくて済みました

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 某氏から「ブロガー絶対殺すマン」の異名を頂戴した大塚です。ま、別に私が殺さずとも、勝手に死んでくれると思うので、実際に手を下すことはありませんけどね。ブロガーのみなさん、これからもどうか仲良くしてください。

 さて、たまには文章なるものをしたためてみんと、久しぶりに自分のブログというパンドラの箱を開けてみることにしました。ログインの際にIDとパスワードを思い出すのに苦労したことが、月日の流れを感じさせます。

 今回の記事は「ブロガーの記事をブロガー絶対殺すマンが添削する」の巻。添削する素材はもちろん、一級ブロガーのソ与氏による最新記事「ハナオートで鼻うがいしたら、鼻づまり解消どころか耳鼻科行かなくて済みました」を用います。はま寿司さんじゃないですけど、私もネタの質と鮮度にはこだわりがありますからね。さあ、それでは張り切って参りましょう!(例によって、ウルトラ長文になる予感が既にプンプンですから、逃げるなら今のうちですよ)

 

【例文・1】
毎年の春、花粉症で頭を悩み、ティッシュを1日1箱使うことがザラだった◯◯です!ぼくが花粉症になったのは5歳のときで、去年の春まで正直死ぬほど辛い思いをしてきました。

「花粉症で頭を悩み」は論外ですが、冒頭の名乗りかたがダラダラ長いのが好ましくないですね。文章の達人ならともかく、我々のような素人はワンセンテンスを極力短めにして、短文のリズムで読み心地を上げるべきです。ティッシュ1日1箱のくだりは、掴みとしてはまずまず成立しているように思います(何のためにティッシュを使ったのかが気になるところですが…)。ということで、私ならこの冒頭は次のように添削します。

【添削・1】
春になると花粉症に悩まされる大塚です! 毎年、この季節はティッシュを1日で1箱使い切るのも珍しくありません(鼻をかむだけで、ですよっ)。5歳の頃から去年まで、春は死ぬほど辛い季節でした……。

 もとの文章より文字数は増えましたが、読みやすさが増したと思うので、あっさり読めるのではないでしょうか(と、自画自賛)。

 

【例文・2】
ところが、2018年の春の花粉症のシーズンは例年よりも花粉量が多いにも関わらず、耳鼻科に行かずに済みました。ぼくの花粉症対策として鼻うがいを知り、鼻うがいをサポートしてくれる道具ハナオート(4,980円)のおかげで春の花粉症を無事乗り越えることができました。そんな鼻うがいをサポートしてくれる道具ハナオートについて紹介したいと思います。

ここまで、さんざんティッシュの消費量で花粉症の辛さを語っていたのに(原文ご参照ください)、本題に入るや否や「耳鼻科」というワードが前面に出てきました。読者としては唐突感がありますよね。前段を受けるのなら「耳鼻科に行かなくてすんだ」という事実よりも「ティッシュの消費量が圧倒的に減った」という事実のほうが、本稿では説得力に勝ると思います。あと、主役であるハナオートの登場のさせ方が中途半端でもったいない気がします。主役はもっとカッコ良く登場させないとダメでしょう。

【添削・2】
ところが、2018年の春は例年よりも花粉の飛散量が多かったにもかかわらず、ティッシュの消費は大幅に減りました。鼻うがいという対策法を知り、専用の器具を手に入れたおかげで、花粉症シーズンを無事乗り越えることができたのです。本稿では、そんな鼻うがいをサポートしてくれる画期的な器具「ハナオート」について紹介したいと思います。

油断をすると、原文のようにワンパラグラフが「花粉」と「鼻うがい」「ハナオート」だけで埋め尽くされて鬱陶しくなります。キーワードの安売りにもなりますので、ワンパラグラフ内では、同じ単語はなるべく繰り返さないことを意識するのがオススメです(まあ、ここは好みの問題もあるかも知れません)。

 

【例文・3】
ハナオートを組み立てると上の画像のようになります。

横から撮ってみると、、、

単4電池の詰め替え式で、コードレスになっています。

ただ、防水仕様ではないところがちょっと残念です・・・

本体を買ったときに付属品として、鼻うがいに使う食塩がついてきます。

この食塩はミントの香りがします。

しかもハナオート用の食塩まで売ってます。

(画像は省略しています)ここからいよいよハナオートの紹介に入るのですが、正直言ってお勧めしているようには思えません。ろくに魅力も語ってもいないうちから「防水仕様ではないところがちょっと残念」と欠点に言及するのは、それが事実だとしてもここですべきではないでしょう(このあたり筆者の押しの弱い性格が見え隠れしているような)。

【添削・3】
ハナオートを組み立てると上の画像のようになります。

横から撮ってみるとこんな感じで……。

本体は単4電池の詰め替え式で、コードレスだから結構コンパクト。ミニマリストとしては嬉しいトコですね。

付属品として鼻うがい用の食塩がついているのですが、この食塩はなんと爽やかなミントの香りがします! ちなみに付属品の食塩は、無くなってもネット通販で簡単に購入できます。

商品のレビューならともかく、お勧め記事を書くのであれば、記事は商品の魅力を主軸に置のが当然。防水仕様でない点に言及したいのであれば、これ以上ないぐらい褒め倒した後にするべきですし、防水仕様ならどんなメリットがあるのかまで踏み込んでいかないと……。ちなみに念のためですが、実際の私はミニマリストでもなんでもありません。

 

【例文・3】
鼻うがいをすると結構水が飛ぶので、桶を準備すると口や鼻から出る水が飛び散るのを防いでくれます。点鼻薬で力ずくで鼻に水を流すのは怖いからという言い訳を作ってしまうと思ったので、ぼくは自動で勝手に水を流してくれるハナオートのほうが良いという理由でハナオートを購入しました。

短いながらもハイコンテクスト文学の真骨頂のような難易度の高いパラグラフです。これを添削するのは私も結構キツイものがありました。相変わらず、ハナオートを勧めているのか勧めていないのか、よくわからない論調ですね。

【添削・3】
鼻うがいをすると口や鼻から結構な量の水が飛び出ます。事前に洗面器など水を受ける物を用意しておきましょう。ちなみに、鼻うがいをするだけなら、点鼻薬で鼻に水を流す方法もあります。でも、自分の手で鼻に水を流すのって、慣れないと辛そうじゃないですか? それを口実にサボってしまうと思ったので、ぼくは機械が自動で水を流してくれるハナオートを購入しました。

そもそも論として、今どき普通の家庭に「桶」なんてあるのかな? と思ったので添削の際に「洗面器」に置き換えてみました。まあ、桶でも間違いではないのでしょうが、読者がすんなりとイメージできる文章を心がけるのが書き手としての正しい姿勢ですよね。あと、語彙力って本当に大事だな、と。

 

【例文・4】
実際にハナオートで毎日鼻うがいをしたら、3週間くらいで鼻詰まりが落ち着きました。ティッシュを使う量が1日1箱から1日数回しか使ってません。人生で初めて春が楽しいって思えました!! これホントです・・・節約できただけじゃなくて、鼻かむ回数が減ったっていうのはやっぱり嬉しい。言葉でうまく表現できないくらい嬉しい。鼻かんだ後のティッシュなんて汚いじゃないですか。そのティッシュが減るのはゴミが減るってことでもあるし、良いことしかないですよね。そんなぼくの花粉症生活を断捨離できたのは、ハナオートのおかげです。アーメン!!

症状の改善までに3週間という記述は、商品への訴求力を高めるには少し心許ないですね。だからといって期間を偽るわけにはいかないので、改善の度合いを大げさにアピールすることで説得力を補強したいところ。「花粉症生活を断捨離」という謎の表現ですが、ミニマリストとしては「断捨離」の語をどうしても使いたかったのでしょうが少し強引です。また「言葉でうまく表現できないくらい」というフレーズは、一定レベルの文章が書ける人が言うから効果的であって、ここではむしろ逆効果でしかありません。トドメは「(筆者が)鼻かんだ後のティッシュ」とか、もう想像もしたくないっ! 読者にハナオートを買わせたいのなら、いくら事実であっても汚い表現はなるべく避けるべきです。だって人間、いい気分になれないと、財布の紐は緩みませんから。

【添削・4】
ハナオートで鼻うがいを続けていると、3週間ぐらいで鼻の詰まりが劇的に改善しました。ティッシュを使う量も1日1箱から1日数枚レベルまで大幅に減りました。人生で初めて春が楽しいって思えたほど!(いや、これホントですから)嗚呼、鼻をかむ回数が減った喜びを言葉でうまく表現できない自分が憎い……。ミニマリスト的視点でみれば、ティッシュの山のようなストックを「断捨離」できた喜び、とでも言いましょうかありがとうハナオート、君だけはいつまでもそばに置いてあげるからね!

 元記事が投稿されたブログには「ミニマリストによるブログ」という切り口があります。元記事は「花粉症対策」というテーマではありますが、どんなテーマであったとしても、「ミニマリストの筆者」による記事だという点をプッシュすべきでしょう(そういう意味では「断捨離」という単語を使おうとした意識は正解)。個々の記事で勝負しようとしても所詮は素人の腕自慢大会、つまりは「どんぐりの背比べ」になってしまいがちです。他のブロガーと記事の質だけで差別化を図るのは難しいもの。筆者のキャラ付けを上手に設定することが、固定の読者を獲得するためには有効ではないでしょうか。

 

 で、最終的な結論ですが、これはもう「ブロガーはもう少し推敲をしなさいっ!」ということに尽きます。この程度のボリュームの記事なのに、添削しどころがありすぎて心身ともに疲弊してしまったではないですか、せっかくの週末だってのに……。こんな馬鹿げたことを続けていけば、きっと私がブロガーを殺す前に、私がブロガーに殺される日のほうが先に来てしまうでしょうね。アーメン!

 

※この原稿も公開前はもちろん、公開後も既に10度にわたる推敲をしております。