警察に通報とか色々言ってましたが、東京の方ですか?

タイトルに深い意味はありません、コロコロ変わるはずでしたが、もはやずっとこのまんまかも。

キック文学は建築でいうところのレオパレス21だったという新見解

         

f:id:boy2005:20190808000219p:plain 時間を切り売りする男こと、大塚でございます。さて、今日も結構な時間を会社に売り捌いてきたわけですが、帰宅途中の電車の中でtwitterを眺めていると、私の大好物が目に飛び込んできましてね。そう、良質なキックが入荷したようなのです!

 ご存じ「列ラジ」のイケボの方こと、田中ボルシチさんが発見したわけですが、ボルシチさんは率直にこのような感想を述べておられました。

 確かにその通りですね。でも、問題なのはそこだけじゃありません。このキックって実は、様々な矛盾や誤解が散りばめられた複合キックだからです! 辻元清美チックに言えば「キックの総合商社」みたいなもんですね…って、余計に意味不明でした。

 前置きはこの辺にして(←純キック)、まず、私が思ったことは、「給料」をもらう人に、どうして「あとで税金がかかる」のか、ということでした。

 給料を貰うということは、素直に読めばサラリーマンのことを指していると解釈して差し支えありませんよね? であれば、税金は源泉徴収されるわけで、むしろ年末調整で戻ってくることはあっても、追加で課税されるっていうのはかなりのレアケースなのではないのかな、と…。
 もちろん、サラリーマンでも万馬券を当てたりとか、遺産相続や副業といった形で臨時収入を得ることはありますが、ここでは敢えて「給料」と限定しているわけですからねぇ。

 この疑問については、翼のもげたエンジェルこと(嘘です)あっきーさんが次のように解説されています。

 まあ、シンプルにそういうことなのかな(←どことなくキック調)。

 シンプルでなく、もちっと詳細に解説すると上のようにも解説されております(キックさん、よっぽど確定申告がトラウマだったのでしょうか…)。

 ですが私は、この問題を「給料」という言葉の誤用だけで済ませるのは不完全だと思ったのです。なぜなら「このツイートの主語は誰か」について、誰もまだ深い考察をしていないから。

 キックさんはサラリーマン批判をよく展開するし、「給料」って書いてあるし、受け手であるアンチ側にはサラリーマンも多ので、私を含め誰もが無意識に「このツイートの主語はサラリーマン」だと思いこんではいないでしょうか? でも、よーく読み返してみると、このツイートの主語はフリーランスのほうがしっくり来るのです。

 問題のツイートを主語がフリーランスだという前提で読んでみましょう。

1ヵ月分の収入を1ヵ月で使い切ってるフリーランスはいろいろヤバイ
・時間の切り売りと消費のサイクルで豊かになれない
・あとで納税することを忘れてたら借金作るようなもの
・突発的な事態にもお金がなくて対応できない
・自己投資できないから成長もできない
まずは余剰資金を確保することから始めましょう!

 大半の方々が「ん〜、まあ、そんなもんなのかな?」という感想を持たれたのではないでしょうか? では次に、主語がサラリーマンだという前提で読んでみましょう。
月の給料を1ヵ月で使い切ってるサラリーマンはいろいろヤバイ
・時間の切り売りと消費のサイクルで豊かになれない
 →サラリーマンは時間をかけるればかけるほど給料が上がるわけでもない。
・あとで納税することを忘れてたら借金作るようなもの
 →サラリーマンは後で納税することはほぼあり得ない。
・突発的な事態にもお金がなくて対応できない
 →サラリーマンは銀行からお金を借りることが出来る。
・自己投資できないから成長もできない
 →日々の業務だけでも結構なスキルアップが望めるはず。
まずは余剰資金を確保することから始めましょう!

 このように、主語がフリーランスの場合よりも、ツッコミどころが格段に多くなると思いませんか?(いやまあ、ツッコミどころが満載だからこそのキック文学だってのは、私も痛いほど理解できますけど)

    主語が曖昧であること、収入と給料の混同、この二つの相乗効果でツイートが難解になってしまっているわけです。これを複合キックと言わず何と言う!

  で、もう一つ忘れてはいけないのが、ボルシチさんの当初の愚問…いや疑問のことですね。もう一回、紹介してみます。

 これの疑問は、キックさんの論理展開の仕方が逆だから生じたものです。元のツイートの中で、「時間」に関わる箇所は箇条書きの一番最初の「・時間の切り売り&消費の繰り返しで一生豊かになれない」のみです。そこから税金の話や自己投資の話に話題はどんどん広がっていくので、最後の「余剰時間」というまとめ方が唐突に思えてしまうという仕組み。

 では、「・時間の切り売り&消費の繰り返しで一生豊かになれない」を一番最後にした三段論法チックな語り口で説明していくと、どうなるでしょう?

1ヵ月分の収入を1ヵ月で使い切ってるフリーランスはいろいろヤバイ
・自己投資不足で成長できない
・突発的な事態にも弱い
・気がつけば納める税金が無いことも

・結局、消費のために時間を切り売りするだけの日々
で、その忙しさ、成長のための忙しさですか?

まずは余剰時間と余剰資金を確保することから!
 
三段論法には全くもってなってはおりませんが、一番最後に「時間」の話題を持ってくるだけで、突拍子の無さはかなり軽減できるとおわかりいただけるのでは? こういうレオパレス顔負けの手抜き作業が、キック文学のキック文学たる所以なのだなぁ、と毎回思わずにはいられません。

 なんていうか結局、自分を客観視できない人には、「自分の文章の客観視(推敲)」もできないということなんですかね……と、最後に特大ブーメランを豪快に放り投げて、今宵はこの辺でーー。